無事帰ってきました2011/03/16 21:35

本日、無事に帰ってきました。
現地へ行ってみて、地震の被害の大きさをこの身で実感しました。

はじめに入ったのは福島の郡山市でした。
店について言葉を失いました。
建物の3階部分が完全に崩壊していました。

3階


3階


天井がほぼ剥がれ落ちていました。
これだけの被害だったにもかかわらず
けが人がいなかったそうです。

ヘルプに行ったものの、正直手がつけられない状態でした。
僕らができたことは、水浸しの床の清掃と、崩れた商品の撤去
そしてお客様に発送する商品の点検くらいのものでした。

次に仙台の店に移動することになりました。
北上するにつれ、建物の被害も大きくなっていきました。
宮城に入ってから2店舗回ったのですが
どちらも建物の被害はヘルプ人員でどうにかなるものではなく
ここでも同じく掃除と傷ついた商品の処理でした。


被災地に入って感じたことは、まず物資が極端に不足しているということです。
特にガソリンと食料です。店に行っても食べるものはなく
ガソリンスタンドには数百台の列。
数時間並んで10リットルほどしか給油できません。

物資を運ぼうにも、戻る分のガソリンがないため
思うように届けられないのです。
加えて停電、断水で、本当に毎日を生きるのに精一杯という状況でした。


さて、今回わが社は全国からたくさんの応援部隊を
福島、仙台に送り込んだのですが
このやり方に僕は正直疑問を感じました。
助けに行きたい気持ちはみんな同じだと思いますが
指揮系統はぐちゃぐちゃ、誰が何を手助けするために
どこにどうやってどれくらいの期間行くのか、どのように帰るのか
そこがまったく計画されないまま、とりあえず行け!というやり方です。
現場に入っても、1時間単位で情報がコロコロ変わり
みんながみんな違うことを言っている始末。

そして被災地の皆さんが食料、水に苦労している中
応援に入った人たちは平気で食べ物や飲み物を消費します。
中には助けに来たけど、帰りのガソリンがなくなって帰れないという人もいました。
これは許されることじゃないと思います。
助けに行っているつもりが、被災地の人たちを
余計に苦しめているのではと思いました。(自分も含めてです)

これほどの大災害で、本部も現場も混乱しているのだとは思いますが
被災地の一日も早い復興と、二次災害防止のため
会社として大いに反省すべき点はあると思います。
僕一人の声じゃ小さいかもしれないけど
今回の体験から問題提起していきたいと思います。

最後に、被災された方に謹んでお見舞い申し上げますとともに
一日も早い復興を心から祈っています。
(僕も自分にできるだけのことを精一杯していきます。)